Moresampler 0.6.0

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このバージョンのハイライトは新しく導入した一連のフラグ群「Moresampler Extension Flags」となります。
これらは声色に対する調整において、及び多種多様の声色を作り出すには極めて有用だと考える。MEFsは既存UTAU flagと区別を付くためにMと始まった二文字で構成される:

Mt:引き締まりさ。値域[-100,100];デフォルト0
Mb:息成分の多さ。100にするとウィスキーボイスに。値域[-100,100];デフォルト0
Md:ドライさ。値域[-100,100];デフォルト0
Mo:口の開け具合。値域[-100,100];デフォルト0
ME:フォルマントを強調、もしくは抑える。値域[-100,100];デフォルト0
Mm:合成モデルの過渡。0.3.0以前で使用されたモデルとそれ以降で使用された最新のモデルの間で補間する。値域[-100,100];デフォルト100(新モデル)
Ms:安定性改善。原音に息成分が多く含まれる場合で出てしまうようなポップアップ声、クリック声、がみ声を改善する。値域は[0,10](整数), デフォルトは0。これは合成速度を遅くさせます。

ついてに、:eフラグはMeに変更されましたが、互換性維持のため:eは引き続き有効です。

もう一つの機能はオプションで追加された「analysis-f0-range-from-path」、この機能は原音に対する音域をフォルダー名で入力し、音高抽出精度をさらに高められる。

作者は現在Moresampler向けの詳細な入門講座を作成しており、あともうちょっとで完成できます。今後このリリースのさらなる情報は講座の方で。

0.6.0(2016年 3月 30日)

* 問題修正: 64bitバージョンでUACの警告が絶えずに出てしまう問題
* 問題修正: wavtoolモードで1番目のノートのタイミングがずれる問題
* 問題修正: "b"フラグ時々子音抑えない問題
* 問題修正:(確率が非常に低いが)場合によってResamplerがクラッシュする問題。
* 改良: 新しいノートがなく、もしくはプロジェクトが編集されない場合、Moresamplerは再合成しない(WAVTOOLモードで繋ぐだけ)
* 改良:もっと頑健なピッチ予測
* 改良:偏差音からの非周期成分抽出の改善
* 改良:息成分が多い音声における安定性
* 新機能: 8種類の Moresampler Extension Flag(略してMEF)を追加
Mt: 引き締まりさ, 値範囲: [-100, 100], 実数
Mb: 息の多さ, 値範囲: [-100, 100], 実数
Mo: 口開け具合, 値範囲: [-100, 100], 実数
Md: ドライな声, 値範囲: [-100, 100], 実数
ME: フォルマントを強調もしくは衰減, 値範囲: [-100, 100], 実数
Mm: 0.3.0以前の古いと0.3.0以降の新しいスピーチモデルを補間する, 値範囲: [0, 100], 実数, デフォルト: 100
Ms: 安定化, 値範囲: [0, 10], 整数
Me: 0.5.0のeフラグ、伸縮方式をループ無効化してストレッチへ強制するフラグを"Me"へ改名しました。
MEFについて詳細な情報はホームページの用例(英語)へご参照ください
* 新機能: Pフラグサポート、音量ノーマライズをサポート、値範囲は[0, 100]、
synthesis-utau-style-normalization が 'full' もしくは 'voiced' だけ有効、デフォルトは86、本家resampler互換です。
* 設定可能新機能:
analysis-f0-range-from-path on/off
フォルダー名から原音音域を判定する機能。
 例えばC_D4だとピッチは294Hz前後と推定する。