Moresampler mrq関連

アップデート重ねたら、Moresamplerが現在もっとも豐富な機能群、フラグ群を提供していたが、逆に言うと一番わかり辛くなっていたかも知れない。

どうしてこうなったというと、高音質の「可能性を求めて」導入した構造が、ヒイキでもあるから良くなるも悪くなるもある。今まで他のUTAU向けResamplerで多少にいい加減な設定で行けるのも、Moresamplerでは行けなくなって、雑音とか、クラッシュとか、わかりやすい不具合として出てしまう。

よって、いわゆる周波数表、Resampler向けのfrqと相当するmrqファイルは、Moresamplerでは極めて重要となります。出音に問題があればまずこちらを疑え。

幸い、周波数表自体長い間頼れるツール、Frqeditorがすでに存在してますが、mrqも対応してもらっていた。
Frqeditorで選べる手法は、「すでに手作りで、問題ないと考えていた周波数表」があるかどうかで分岐する。

ここで闇音レンリさんを借りて説明しよう。

これは「表示→スペクトラムスペクトラムを表示」を有効して、Mrqが未作成の場合です。
「ツール→オプション→合成エンジン」では、すでにMoresamplerが選ばられて、mrqを編集する予定でした。


眺めると、レンリさんは周波数表としてfrqすでに同時に配布したようです。
「ツール→オプション→合成エンジン」をResampler.exeに変更すると、以下のようになります。
明るい原音のスペクトラムに、音階を表する赤い水平線と、有声音(濁音)を表する青い線が描いてる。
一部青い線が暗い部分まではみ出してますが、この場合問題ありません。
(ここでの意味は「無声箇所を有声音(清音)へ誤認する」が、そもそも周期成分なかったので無声のままとなります)

1. 既存FRQは問題ないと判断する場合、コピーする。
編集→周波数表を変換

とこの画面に

FRQからMRQへ変換出力されます。

で、これは「必ずも問題ない」というわけではなく、そもそも周波数表自体作っていなかった場合、Resamplerが生成したFRQをそのまま入っていたやつをMoresamplerに食わせると普通に暴走するから確認をしてねー


2. 自力で分析させる
元々Moresamplerは精度辺り他を上回ってるし、上位ライブラリーも試してますので、自力で分析するのはかなりオススメしてます。


「編集→すべての周波数表を再作成→よろしいですか?YES」でここに入ります。

通常は「両方初期化する」を選んで、MRQとLLSM両方Moresamplerが一括生成します。
*:この手順をやってからUTAUで既存UST使うと、凄い速さで出力されます。


で、問題になりそうはこういう状況:

(緑でピックアップした箇所のように)基本周波数赤線はあってますが、有声音の部分に一部青い線が引いてない場合、有声音を無声音を誤認するため、そのままモデリングすると、致命な雑音(しゃー)が出ています。

この件だと、現在(0.6.3)はこの通りで正しく検出されます。


未だにF0と有声/無声音検出(voiced/unvoiced、V/U辺界検出)を改良する余地はあって、開発側は引き続き努力しますが、基本的どこか限界があって、どんな原音でも大丈夫、というのはなかなか無いとおもいます。
なんの問題もなかった、というのは人様が作った上位ライブラリーで、他人の努力があった、ということが多い。

自分が作ったモノだと、相当の可能性でMoresamplerが声上がってしまうと思います。

で、最新版使ってるけどどうする?
残念ながら....自分で描くしかないぞ.....

描く場合、こちら画力ないので説明出来ない!(え