Moresamplerの説明:利点、欠点、導入など
Moresampler公式(英語
http://web.engr.illinois.edu/~khua5/
0.6.1再配布リンク:
https://bowlroll.net/file/99491/
*: 各リンクを最新版へ編集しました。(2016/04/15)
Moresamplerの目的はUTAUを知り得る範囲で合成品質を高めること。最大の特徴はLLSMという中間分析ファイルを導入し、一つのプログラムでresamplerとwavtool両方行います。
「特殊なエンジン」とか言われてるが、真面目にspectral modeling synthesisを実装してるだからこうなりました。精度を確保する場合分析プロセスは長くなる(=リアルタイムではなくなる)ため、毎回やり直すことせず中間ファイルに一旦出力する必要がある。今後のための技術プレビューを考えて頂けると幸いです。
海外取り上げ:
http://utaforum.net/resources/moresampler-by-kanru-hua.172/
*:CC(二重子音)に対して良い素性を見せたため海外勢大喜び
今後英語音源と中国語音源の抜本的改善するポテンシャル
現状UTAUフラグシステムは未実装。(実装しました
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利点
● 音声モデリングによる独自中間フォマットLLSMの導入
高精度&高速再合成
● 任意入力フォーマット音声の混在、任意出力フォーマットへ指定
現在UTAUへ最大の利点。
入出力共に8bit 16KHz~32bit 192KHzの間任意。
ノイズ抑える事も可能
● WAVTOOLモードはPresamp合わせて発生する位相ズレを解消*
● WORLD系同等のループモードで音源の柔らかさ持たせる**
欠点
● 現状ではWAVの4倍の大きさ(それでもLossy)***
● F0エラーへ敏感、しかもfrq使えない****
*:元々PresampはWAVTOOLEXとの連携だけ想定していた。
**:短いサンプルは伸縮モード。自動切り替え。切り替えフラグも実装しました。
***:ファイル大きいから読み込みと書き出しの帯域が問題となった。
今後精度高めることに連れ大幅に遅くなる可能性がある。LLSMファイルサイズ低減しました。
****:オプション現状死んている、今後対応。対応終わりました。
正直今のところfrq使っても大して良くなると思えない....(レンリのfrq使っても良くならなかった)今までにない高い精度の手動作成が必要?pYINの精度もうかなり高いですが、DIOを更に重ねて精度を高める予定。無論完璧は行かないのでどこかの時点で音源制作の精度を高める必要が出る。
Moresampler専用の周波数表ファイル「Mrq」を実装して、Frq Editorに対応もらいました。masao先生ありがとう。
サンプル
● テストはCilliaさんの「End Of Rain」カバー(sm27259109)が提供したUSTを使用
音源は闇音レンリ
https://soundcloud.com/eji-warp/end-of-rainmoresampler-017
● 他にSoundCloudも増えてきました
https://soundcloud.com/search?q=moresampler
● 日本語に違いが少ないけれど、英語の滑舌が改善傾向
(ネイティブが大喜びレベル)
●今後英語と中国語検証増えてくれると良さそう。
●【静寂音しの】Tell Your World【Moresamplerテスト】
http://tmbox.net/pl/1008741
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導入プロセス
1. 他の伸縮エンジンと同じく
圧縮ファイルから
moresampler-legacy.exe, moresampler32.exe,moresampler64.exeの中から一つ
moreconfig.txt
vcomp140.dll (moresampler32.exeの場合)
vcomp140d.dll (moresampler64.exeの場合)
をUTAUフォルダーへコピペする
resamplerとwavtoolを指定。
2. Presampなしの場合、 プロジェクトファイルにツール登録する
オプションは他の伸縮エンジン導入と概ね同様
またまた多く変更されるためキャッシュは残す方向、でも問題発生するとき削除
Presamp対応:
海外が作成した導入プロセス説明:
http://utaforum.net/resources/moresampler-tips.173/
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問題発生するとき :
Resampler側か、WAVTOOL側か、問題を切り分け必要あるため
● オリジナルのWAVTOOLへ戻す
● moreconfig.txtを編集して、WAVTOOL互換性を有効
具体的は
から
にする。
それでもなおクラッシュする場合、スクリンショット、ustとtemp.batを作者へご提供して お願い致します。 *:ツイッターで呼ぶと検証対応します。
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今後の予定
> 音声モデリングの改善 (原録音と完全聞き分けできないレベルへ目指す) 完成
> LLSMファイルのサイズ見直し
以上は概ね完成。
● まだまだバグ潰し
● F0検出を更にロバストにする
● Growl機能内蔵